「ストウブを買ったけれど、最初の火加減や使い方がよく分からない」「無水カレーや煮込み料理を失敗せず美味しく作るコツは?」「24cmというサイズ感は普段の料理や炊飯でどう活用すればいいの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。
フランス・アルザス地方で誕生し、ミシュランの星付きシェフから家庭の料理愛好家まで世界中で絶大な支持を集める鋳物ホーロー鍋の最高峰「ストウブ(STAUB)」。そのコレクションの中心に君臨するのが、丸型深型鍋「ピコ・ココット ラウンド(La Cocotte Round)」です。
本稿では、手元にある実物製品(ピコ・ココット ラウンド 24cm グレー)の写真をもとに、アロマ・レイン(ピコ構造)の仕組み、素材の水分だけで旨味を凝縮する無水調理の手順、ふっくら炊き上げる炊飯の火加減、そして焦げ付きを防いで鍋を育てるシーズニング(油ならし)まで、厨房の現場視点から分かりやすく解説します。中でも「24cm(満水容量 約3.8L)」は、家族3〜5人分のカレーや煮込み料理、塊肉や丸野菜の豪快な調理、さらには3〜4合のごはんの炊飯までこなす、日本の家庭で最も重宝される王道サイズです。
基本スペック(実物および公式仕様より確認)
実物写真で検証するデザインと構造
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項目 |
内容 |
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メーカー / ブランド |
STAUB(ストウブ / ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン取扱い) |
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原産国 |
フランス(MADE IN FRANCE / フタ裏に刻印あり) |
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商品名 |
ピコ・ココット ラウンド 24cm(La Cocotte Round 24cm) |
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カラー |
グレー(グラファイトグレー / Graphite Grey) |
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寸法(内径) |
24cm(深さ約10.5cm / 取手含む幅約30cm / 高さフタ含む約15.3cm) |
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満水容量 |
約3.8L(目安:3〜5人分、カレー・シチュー、炊飯3〜4合) |
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本体重量 |
約4.6kg(フタ含む) |
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材質(本体・フタ) |
鋳鉄(ほうろう加工 / 内側:黒マットエマイユ加工) |
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材質(ノブ) |
ニッケルメッキ(シルバー色 / 耐熱温度250℃・オーブン対応) |
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フタ裏構造 |
ピコ(丸い突起)によるアロマ・レイン・システム |
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対応熱源 |
直火(ガス火)、IHクッキングヒーター(100V/200V)、オーブン、ハロゲン・シーズヒーター(※電子レンジ不可) |
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付属品 |
取扱説明書(THE MINI BOOK CARE & USE)、保護ピン(白い樹脂クリップ4個) |

【写真1:ピコ・ココット ラウンド 24cmの外観全体像と付属冊子】
重厚感あふれるグラファイトグレーの鋳鉄ボディに、フランス国旗(トリコロール)リボンが巻かれたシルバーのニッケル製ノブが取り付けられています。フチには保管・輸送用の白い樹脂製スペーサークリップが装着されており、取扱説明書(THE MINI BOOK CARE & USE)が確認できます。

【写真2:フタ上面のエンボス刻印とグラファイトグレーのグラデーション】
フタの真上からの様子。「LA COCOTTE」「STAUB」の立体的なエンボス文字と同心円状のリブが施されています。中央に向かって深みを増す美しいエナメルグラデーションと、フラットで重厚なフタの形状が特徴的です。

【写真3:フタ裏のピコ突起と「MADE IN FRANCE 24」刻印】
フタ裏面の構造。フランス製を示す「MADE IN FRANCE」、サイズを表す「24」および「9 3/8″」の刻印がくっきりと並び、フタ裏全面に規則正しく丸い突起(ピコ)が配置されています。内側およびフタ裏は微細な凹凸を持つ黒マットエマイユ加工で仕上げられています。
ストウブが料理を圧倒的に美味しくする3大メカニズム
1。 アロマ・レイン(ピコ構造)による無水調理の秘密
ストウブ最大の革新技術が、フタ裏の突起「ピコ(Pico)」による「アロマ・レイン(旨味の雨落とし)」です。
食材から蒸発した水分や旨味を含んだ水蒸気は、フラットで冷やされたフタの裏面に当たり、水滴へと凝縮します。その水滴がフタ裏の無数のピコを伝って、食材全体へまんべんなくシャワーのように降り注ぎます(セルフ・ベイスティング・システム)。
フタが約1.5kgと非常に重く、鍋内の蒸気を外に逃がさないため、水を一滴も使わずに野菜自身の水分だけで濃厚な無水煮込みが完成します。
2。 油なじみ抜群の「黒マットエマイユ加工」
ストウブの内側は、一般的な白いホーローとは異なり、ザラザラとした質感の「黒マットエマイユ加工(多孔質エナメル)」が施されています。
微細な凹凸に油がしっかり入り込むため、肉や魚を炒めても食材が張り付きにくく、香ばしいメイラード反応(美しい焼き色と旨味)を引き出します。また、色素沈着や酸にも強く、長年ハードに使っても美しさを保ちます。
3。 極厚鋳鉄(約4.6kg)が生み出す均一な熱伝導と保温力
本体とフタを合わせて約4.6kgという極厚の鋳鉄は、熱をたっぷり蓄える圧倒的な蓄熱性を持ちます。
一度温まると火を止めても熱が逃げず、弱火や余熱だけで食材の芯までじんわりと均一に火を通すことができます。食材の細胞を壊さず煮崩れを防ぎ、野菜は甘く、肉はしっとり柔らかく仕上がります。
元料理人が教える!ラウンド 24cmの基本の使い方4大活用術
1。 無水カレー・無水肉じゃが(素材の旨味を凝縮)
トマト、玉ねぎ、セロリなどの水分の多い野菜をざく切りにして鍋底に敷き詰め、その上に肉や根菜を重ねて塩を振ります。フタをして「ごく弱火」にかけるだけで、約30〜40分後には鍋いっぱいに野菜の甘いスープが溢れ出します。カレールーを溶かし入れれば、水を使わない極上濃厚カレーの完成です。
2。 塊肉のロースト・ポトフ・シチュー(3〜5人分のたっぷり煮込み)
24cmのワイドな底面を活かし、牛すね肉や豚肩ロースのブロック(500g〜1kg)の表面をまず香ばしく焼き付けます。その後、大きく切ったキャベツや人参、ソーセージを投入してスープを注ぎ、フタをしてコトコト煮込むだけで、肉はスプーンで崩れるほどホロホロに仕上がります。
3。 絶品ふっくら白米炊飯(3〜4合)
24cmは3〜4合のお米を炊くのに最適なサイズです。
- お米を研ぎ、30分以上浸水させてしっかり水気を切ります。
- お米と同量(または1〜1.1倍)の水を入れ、フタを開けたまま中火にかけます。
- 沸騰して全体がブクブクと泡立ったら、底からひと混ぜしてフタを閉め、ごく弱火に落として約10〜12分加熱します。
- 火を止め、フタを開けずにそのまま10〜15分蒸らします。
重いフタが均一に圧力をかけ、お米の一粒一粒が立ち上がったツヤツヤの銀シャリが炊き上がります。
4。 オーブン丸ごと投入調理(パン焼き・ローストチキン)
ニッケルメッキの金属ノブは250℃までの耐熱性があるため、フタをしたまま家庭用オーブンに丸ごと入れられます。
丸鶏のローストチキンや、鋳鉄の蓄熱性を活かした自家製カンパーニュ(ダッチオーブンブレッド)を焼くと、外側はバリッと香ばしく、内側はもっちりしっとり焼き上がります。
プロ直伝の火加減とIH調理の鉄則
- 火加減は「中火〜弱火」が絶対原則(強火厳禁): 鋳鉄は熱伝導と蓄熱性に優れているため、強火にする必要は一切ありません。急激な強火は焦げ付きやホーローの破損原因となります。必ず「中火」で予熱し、温まったら「弱火」に落として調理するのが基本です。
- IHクッキングヒーターの使い方: IHは局所的な加熱が強いため、最初は「弱(とろ火)」で1〜2分じっくり温めてから中火に上げてください。急激な出力上昇は底面の変形やホーローの剥離を招きます。
- 急冷(ヒートショック)の完全回避: 熱々の鍋を冷たい水に入れたり、濡れたシンクに直接置くのは厳禁です。金属とガラスの熱膨張差でホーローにクラック(ひび割れ)が生じます。必ず手で触れる温度まで冷ましてから洗ってください。
鍋を育てるシーズニング(油ならし)とお手入れ方法
1。 初めて使う前のシーズニング手順
- 鍋を中性洗剤と柔らかいスポンジで洗い、水気を完全に拭き取ります。
- キッチンペーパーに食用油(サラダ油や米油)を含ませ、内側の黒いホーロー部分全体に薄く塗り広げます。
- 弱火で約3〜5分加熱し、油が馴染んでうっすら煙が出そうになったら火を止めます。
- 冷めた後、余分な油をキッチンペーパーで拭き取れば完了です。油の膜が定着し、焦げ付きにくさが格段に向上します。
2。 日常の洗浄と保管
使用後は台所用中性洗剤と柔らかいスポンジで洗います。
洗った後は乾いた布巾で水分を完全に拭き取ってください。保管する際は、購入時に付属していた「白いプラスチック保護クリップ」を本体のフチに挟んでフタを少し浮かせることで、湿気がこもらずフチのサビを防止できます。
3。 焦げ付き・白い斑点(ミネラル)の落とし方
- 焦げ付いた場合: 鍋に水を張り、重曹を大さじ2杯入れて弱火で約10分沸騰させます。火を止めて冷めるまで放置すると、焦げが自然にふやけてペロッと剥がれます(金属タワシや研磨剤は使用しないでください)。
- 白い斑点(水道水のミネラル成分)が付いた場合: お酢やクエン酸を少量混ぜたぬるま湯を入れて温めると、きれいに中和されて元の美しい黒い鍋肌に戻ります。
メリットとデメリット・注意点
メリット
- アロマ・レインによる無水調理で、素材本来の旨味と甘みを極限まで引き出せる
- 黒マットエマイユ加工により、焼き目を香ばしく付けられ、焦げ付きにくい
- 3〜5人分の料理や3〜4合の炊飯を余裕でこなす抜群の実用容量(約3.8L)
- 落ち着きのあるグラファイトグレーの美しい佇まいで、出来立てをそのまま食卓へサーブ可能
デメリット・注意点
- 重量が約4.6kgと重いため、洗う際や持ち運ぶ際に両手でしっかり支える必要がある
- 電子レンジでの使用は不可(金属製のため)
- 加熱中は本体だけでなく持ち手やフタのノブも非常に熱くなるため、必ず厚手の鍋つかみを使用すること
サイズ選び:20cm・22cm・24cmの選び分け
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サイズ |
満水容量 |
目安人数 |
主な用途・選び方の基準 |
|---|---|---|---|
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20cm |
約2.2L |
2〜3人分 |
副菜作り、少人数家庭のメイン料理、炊飯2合 |
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22cm |
約2.6L |
3〜4人分 |
日常の万能サイズ、3人家族のカレー、炊飯2〜3合 |
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24cm(本品) |
約3.8L |
3〜5人分 |
4人以上のファミリー、作り置き、丸鶏・塊肉、炊飯3〜4合 |
【結論】
「週末にカレーやシチューをたっぷり作り置きしたい」「丸ごと野菜や大きなお肉を豪快に煮込みたい」「4人家族のメイン鍋として永く愛用したい」という方には、この24cmが最も汎用性が高く失敗のない選択肢です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 食器洗浄機(食洗機)は使えますか?
A. 使用自体は可能ですが、手洗いが強く推奨されます。食洗機用洗剤の研磨剤成分や強いアルカリ性により、ガラス質の光沢が徐々に曇ったり、フチの無加工部分がサビやすくなる恐れがあります。
Q2. ル・クルーゼとストウブのどちらがおすすめですか?
A. 内側が滑らかな白ホーローのル・クルーゼは優しい煮込みやスープに向いています。一方、ストウブは内側の黒マットエマイユ加工とフタ裏のピコ構造により、「食材をしっかり焼き付けてから無水で蒸し煮にする」ような濃厚な肉料理や無水調理で圧倒的な強みを発揮します。
Q3. フチが少し茶色くサビてしまった場合はどうすればいいですか?
A. 鋳鉄ホーローのフチ部分は製造上、地肌が見えているため水分が残るとサビることがあります。サビをスポンジで優しく擦り落とした後、水分を完全に拭き取り、食用油を薄く塗り込んで保管してください。サビは人体に無害ですので心配ありません。
Q4. シーズニングは毎回行う必要がありますか?
A. 毎回行う必要はありません。初回使用時と、重曹で焦げ付きを落とした後、または鍋肌がカサついて油分が抜けたと感じたタイミングで行うだけで十分です。
商品情報・取扱状況
- ブランド:STAUB(ストウブ)
- 原産国:フランス(Made in France)
- 仕様:ピコ・ココット ラウンド 24cm / グレー(グラファイトグレー) / 満水容量 約3.8L / 重量 約4.6kg
料理の腕前をワンランク引き上げ、日々の食卓を極上の美味しさで満たす「ストウブ ピコ・ココット ラウンド 24cm」。SSKSSK.COMおよび各正規取扱店にて、仕様や在庫状況をご確認いただけます。
まとめ
ストウブの「ピコ・ココット ラウンド 24cm」は、フタ裏のピコがもたらすアロマ・レイン、油なじみの良い黒マットエマイユ、そして極厚鋳鉄の圧倒的な蓄熱性が三位一体となった、世界最高峰の調理道具です。
- 素材の水分だけで旨味を凝縮する無水調理
- スプーンで崩れるほど柔らかく仕上がる肉の煮込み
- お米が粒立ちツヤツヤに炊き上がる極上炊飯
- 鍋ごとオーブンに入れて仕上げるダイナミックなロースト
この4つの使い方をマスターすれば、毎日の家庭料理がレストランのような本格的な味わいに生まれ変わります。正しくシーズニングとお手入れを行いながら、一生モノの相棒としてぜひ使い込んでみてください。シルバーノブ採用で、250℃までのオーブン料理にそのまま対応





