魚の下処理で手間になりやすいのが、うろこ取りです。金属製の道具では、うろこがシンクの外まで飛び散ったり、ヒレの近くや腹側に道具を当てにくかったりすることがあります。片力商事の「鱗トル S(PU-002)」は、ゴム製の角と辺を魚体に当てて動かすタイプのうろこ取り。パッケージでは「飛び散りにくい」ことが特徴として示されています。本稿では、添付された実物写真とメーカー情報をもとに、構造、使い方、メリット、注意点を料理人目線で整理します。

写真1:片力商事「鱗トル S(PU-002)」のパッケージと本体。黒いエラストマー製のヘッドとハンドルが確認できます。
鱗トル Sの基本情報
|
項目 |
内容 |
|---|---|
|
メーカー |
有限会社片力商事 |
|
商品名 |
鱗トル S |
|
品番 |
PU-002 |
|
用途 |
魚のうろこ取り |
|
先端部・取っ手部 |
エラストマー AR-885C |
|
芯 |
ステンレススチール |
|
耐熱温度 |
140℃(エラストマー部) |
|
寸法(約) |
長さ160×幅73×高さ80mm |
|
重量(約) |
90g |
Sサイズは、家庭で魚をさばく方だけでなく、鮮魚店、飲食店、釣った魚を現地や自宅で下処理する方にも検討しやすい形状です。購入前には、長さ160mm、幅73mm、高さ80mmという本体寸法を確認し、作業スペースや収納場所に合うかを見ておきましょう。
鱗トル Sの特徴
ゴム製の角と辺でうろこを取る
鱗トル Sは、刃を魚体へ食い込ませる金属製スクレーパーとは異なり、エラストマー製ヘッドの角や辺を使ってうろこを落とします。パッケージの説明では、ヒレの周辺や柔らかい腹部は角の先を立て気味にして動かす方法が案内されています。場所に応じて当てる面を変えられるため、魚体の曲面にも対応しやすい構造です。
4つの面を使い分けられる
パッケージには、4つの面すべてでうろこを取れると記載されています。広い面は胴体の作業、角はヒレ周辺や細かな部分というように、同じ道具の中で当て方を調整できます。魚の大きさやうろこの状態に合わせて、無理に力を入れず、取れ方を確認しながら動かすのがポイントです。
うろこの飛び散りを抑えやすい
商品パッケージは「飛び散りにくい」点を大きく訴求しています。ゴム部でうろこを押さえながら動かす構造のため、金属製の鋭い刃で弾き飛ばすタイプとは異なる使い心地が期待できます。ただし、作業環境や魚種によって飛散の程度は変わるため、シンク内で作業し、必要に応じて魚体を袋やバットの中へ入れると後片付けがさらに楽になります。
燕市のメーカーによる製品
パッケージには「Made in TSUBAME」と表示されています。製造販売元の片力商事は、新潟県燕市で1980年に金属洋食器研磨工場として創業し、現在はカトラリーや介護用品、キッチン用品などを扱う企業です。

写真2:透明パッケージ越しに見た鱗トル S。握りやすいハンドルと、魚体へ当てる幅広いヘッド形状が分かります。
鱗トル Sの使い方
- 魚体表面の乾燥や凍結がないことを確認します。乾いている場合は水で表面を濡らします。
- 表面のぬめりが強い魚は、先に鱗トルでぬめりを落としてからうろこ取りを始めます。
- 尾側から頭側へ向かい、うろこの向きに逆らうようにヘッドの辺を当てて動かします。
- ヒレ周辺や柔らかい腹部は、角の先を立て気味にして小さく動かします。
- 作業中にヘッドへうろこやぬめりが付いたら、水で洗い流してから続けます。
パッケージでは、水で洗いながら使用することが案内されています。道具の表面にうろこやぬめりがたまると、魚体へ力を伝えにくくなります。力任せにこするより、こまめに洗い、当てる角度と面を変える方が作業しやすくなります。

写真3:パッケージ裏面に記載された使用方法と仕様。角・辺の使い分け、水洗いしながら使う方法などが案内されています。
メリット
- うろこの飛び散りを抑えながら作業しやすい
- 広い面と角を使い分け、胴体からヒレ周辺まで対応できる
- ゴムで覆われた構造で、金属刃を直接当てるタイプとは異なる扱いやすさがある
- 約90gで、日常の魚の下処理に取り入れやすい
- 水洗いしながら連続して作業できる
デメリット・注意点
- 魚体が乾燥している場合や凍った状態では、うろこを取りにくい
- ヘッドにうろこやぬめりが付着すると作業性が落ちるため、途中で洗う必要がある
- 長期間の使用でゴムの角が丸くなる場合がある
- 食器洗浄機対応の可否は確認できなかったため、使用後は流水と中性洗剤で手洗いするのが無難
- 魚種やうろこの硬さによって必要な力や作業時間は変わる
パッケージでは、長期間の使用で角が丸くなった場合、カッターでゴム部を削って角度を出せる旨が説明されています。ただし、芯のステンレス板を露出させないよう注意が必要です。刃物を使う補修は手元を安定させ、安全を確保して行ってください。
鱗トル Sがおすすめできる人
- 魚を丸ごと購入し、自宅で下処理する機会が多い方
- 釣った魚のうろこ取りを効率よく行いたい方
- うろこの飛び散りと後片付けを減らしたい方
- ヒレ周辺や腹側で道具を使い分けたい方
- 鮮魚店や飲食店で、魚の下処理用具を見直したい方
別の商品も比較したい人
- 非常に大型の魚を中心に処理し、より大きな作業面を求める方
- ステンレス製の硬い刃で強くかき取る感触を好む方
- 食器洗浄機での洗浄を必須条件にしている方
SとLは用途に合わせて比較
鱗トルにはSのほかにLサイズも流通しています。Sは本体寸法が約160×73×80mm、重量約90gです。大型魚を頻繁に処理する場合や、より大きなヘッドを求める場合はLも比較候補になります。サイズ違いの具体的な寸法や重量は、購入時に各商品ページの表示を確認してください。
購入前に確認したいポイント
- 品番がSサイズのPU-002であること
- 本体寸法と収納場所が合うこと
- ゴム製ヘッドの手入れ方法を許容できること
- 大型魚中心ならLサイズとの比較を行うこと
- 価格と在庫は販売店で最新情報を確認すること
よくある質問
鱗トル Sはどのような魚に使えますか?
パッケージでは、魚の大小や魚種を問わず使えると案内されています。鯛、小鯛、ヒラメ、ブリなどの例も示されています。ただし、うろこの硬さや魚体の状態で作業性は変わります。
うろこが取りにくいときはどうすればよいですか?
魚体とヘッドを水で濡らし、付着したぬめりやうろこを洗い流してください。魚が凍っている場合や表面が乾いている場合は取りにくいため、状態を整えてから作業します。
角が丸くなったら交換が必要ですか?
パッケージでは、丸くなったゴムの角をカッターで削り、角度を出せると説明されています。芯を露出させないことと、刃物によるけがに十分注意してください。状態が悪い場合は無理に補修せず、買い替えを検討しましょう。
食器洗浄機で洗えますか?
添付資料と確認できた公式ページでは、食器洗浄機対応の明記を確認できませんでした。使用後はうろこやぬめりを流水で落とし、中性洗剤で手洗いして十分に乾燥させる方法が安全です。
商品情報・取扱状況
鱗トル S(PU-002)は、魚のうろこをできるだけ飛び散らせず、広い面と角を使い分けて下処理したい方に検討しやすい商品です。販売価格や在庫は変動するため、購入時に取扱店で最新情報を確認してください。
まとめ
片力商事の鱗トル S(PU-002)は、エラストマー製ヘッドの角と辺を使って魚のうろこを落とす道具です。4つの面を使い分けられ、ヒレ周辺や腹部では角を立て気味に当てる方法が案内されています。作業中は水で洗いながら使い、魚体の乾燥や凍結を避けることがポイントです。魚を丸ごと扱う家庭、釣り人、鮮魚店や飲食店で、飛び散りと後片付けを抑えたい場合の候補になります。





